富士塚というものがあります。

marble10312008-12-16



江戸時代に富士講を信仰する町民で作ったミニミニ富士。
それが富士塚です。

ちなみに辞典を引いてみると。
富士山の溶岩を積み上げたもの すでに存在した丘や古墳を利用したもの 。頂上には浅間神社を祀る。富士講が盛んになった江戸時代に造られ、関東地方を中心に分布する。富士山の山開きの日に富士講富士塚に登山する習慣がある。 基本的に富士塚の上から富士山をのぞむことができるように築造されるが近年の家屋の高層化に伴い直接富士山を視認できるものはほとんど無い。

富士講は、富士山とそこに住まう神への信仰を行うための集団である。浅間講ともよばれる。浅間神社は、富士山の神霊浅間大神木花咲耶姫命主祭神とし、富士山本宮浅間大社静岡県富士宮市)を総本社とする神社である。日本全国に約1300社ある。 中には、木花咲耶姫命の父神である大山祇神や、姉神である磐長姫命主祭神とする浅間神社もある。出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』

所謂江戸時代に流行した民間信仰の名残なのであります。もとい、現在でも実は根強い人気があって、その筋のマニアが多くいたりする。勿論僕も好きです。チープなものをこよなく愛する小生にとってこういうモノは格好なネタなのです。

そこで今回、身近な「富士塚」を巡ってみようと思い立ちました。
今後この富士塚巡りは妖怪幻視ツアーと同じくシリーズ化しますよ。ははは

まずはほんとに近場から、富賀岡八幡宮にある「砂町富士」に行く。
ここの富士塚は割りと大きいらしい。

神社自体はあまり大きくありませんが、この富賀岡八幡宮は以前、ブログネタにも書いた深川の富岡八幡宮の元宮と云う説もあり、当宮を元八幡宮(もとはちまん)と俗称されている。


狛犬の顔がユーモラスでグッド。


奥に進むと合祀された浅間神社がありました。

鳥居をくぐるとすぐ脇に砂町富士が鎮座。

おお!思ったよりでかい。


かっちょいい〜。

落石って、、笑。多くの富士塚は大体本家の富士山と併せて7月の山開きの際に短期間だけ登れたりするだけで、普段は登れないのです。う〜ん残念。



石碑群。

裏手にも祠があった。


山頂。ここは外に浅間神社の祠がありましたが通常は頂上にあります。

富岡八幡宮にも2メートルくらいの富士塚があったりしましたが、ここの富士塚は6メートルはある。
流石は元八幡!そういう面では負けてないぜ。


続いて、舎の面子を引き連れて新宿の花園神社へ向かう。

丁度酉の市の時期だったので、その準備に境内はにぎわっていた。


ここ、花園新宿は新宿の街の中心にあり、「新宿総鎮守」として江戸時代に内藤新宿が開かれて以来の、街の守り神として祀られています。

そしてここにも富士塚はあるんですねぇ。


裏手に進むとそれはひっそりとありました。



新宿富士・芸能浅間神社 高さ約1.5m!!
ここは江戸の昔から芝居や舞踊の興行に縁が深かったため、
演劇や歌曲など芸能関係の奉納が多いことで有名です。


モイチ君と対比!う〜んちっさい。


折角だから山開き以外でも登れる大きな富士塚に行きたいなってことで、次は護国寺にある
音羽富士へ向かう。


山というよりは斜面ですが、うん!ここは大きいし登れる。

登山の模様(動画)はこちら↓(笑)

http://member-6p00f48cf51aae0003.vox.com/library/video/6a00f48cf51aae0003010981169ca9000c.html


山頂にある小さな浅間神社


結構急勾配でした。

残念ながら山頂から富士山は見えませんでしたが、それなりに心地よかったです。
ああ、登れて良かった。


もう満足しましたが、最後に柳森神社の神田柳森富士を観て今回は締めようと秋葉原に向かう。

実は今回、「富士塚巡り」と並行して恒例の「妖怪幻視ツアー」も行っていたのですが、たまたまそのネタの柳森神社にも富士塚があるとのことなので拝見した訳です。



で、これが神田柳森富士。

う〜む、山なのかなんなのかもはや解らない笑。しかも神社自体が川っぺりで道路よりも低い位置にあるので
その高さは−2メートルくらいか?。でもなんか愛らしい。なんでだろ?汗



さて、今回の急に思い立って山開きでもないのに強引に富士塚巡り第一弾。コレにて終了ですが、巡ってみて個人的に非常に面白かったので、やはりレギュラー化する事にしました。そうはいっても今度は山開きの日に有名な下谷坂本富士とか高田富士に登って浅間神社を参拝したいと思います。つーか富士山登れよって話ですが。ははは。

こういう愛らしい偽物というかレプリカ?可愛いじゃないですか!。昔の人の愛情を非常に感じました。


という訳で富士講の深い話はこのシリーズが続く中で追々考察してくとして今回はこれにておしまいどえす!。