男はいくつになっても冒険に憧れる。

marble10312008-10-24


ハムをナイフで食べ、焚き火を明かりに無人島でたそがれる。
漆黒の森の中には危険な猛獣がいっぱい。
油断は禁物だ!さそりだ!底無し沼だ!!。わはは


そうだ!無人島にいこう。

そんな駄々っ子中年マーブルに耳寄りな情報が入る。
なんでも東京湾無人島があるという。

バカな!?何処だそこは?!

徹底的に近場で不思議を探索する我々にとって、こんな面白いネタは見逃せません。

んで、少し調べるとさっくと見つかる笑。


猿島
神奈川県横須賀市東京湾に浮かぶ無人島。湾内唯一の自然島。面積は横浜スタジアムのグランドの約4倍。島内からは縄文時代の土器や弥生時代の土器・人骨が出土し、また日蓮上人にまつわる伝説が残るなど、古くから人々に親しまれた島。幕末から戦前にかけては、東京湾の首都防衛拠点となる。幕末には江戸幕府の台場が築造され、明治時代に入ると陸軍省海軍省の所管となり、要塞・砲台が築造された。島内の岩壁を掘って煉瓦で覆われた要塞跡は現在も残り、日本では数少ないフランス積みが見られる。終戦までは一般の人の立ち入りは禁止されていたが、今ではエコミュージアム猿島として整備され、連絡船で気軽に訪れることができる。


おお!素晴らしい!。

でも、本当に無人島なのか?。妙に観光色強い気がする、、、まあいいや。行けば解るさ!

という訳で、我々百鬼夜行探偵舎は早朝の横須賀中央駅に集合した。

新宿から50分くらい電車乗ったかな?

島にはレストラン的なものは無いらしいので、駅周辺で食材を購入し歩く事20分弱。

猿島定期便(三笠⇔猿島)の船着場に到着。


つーか人多し!汗。あれれ、、やっぱし割と有名な観光地だったか?。

運賃は大人往復1200円。わーい船に乗れる!


しーふれんど2号。
今日は風が強く波が非常に荒れているとの事、、、。


しゃあっ不安満点で出航だ!!


遠ざかる横須賀の町。

こうしてみると東京湾も捨てたもんじゃないなぁ

などと感心していたのも束の間、船が強烈に揺れ始め。船内大興奮!笑。

乗船する事十数分。

猿島がその姿を現した!!ババ〜ン!(つーか横須賀から既にシルエットは丸見えだけど、、。)

猿島」の呼び名については、建長5年(1253)5月、日蓮が房州から鎌倉へ渡る途中に嵐に逢い、舟の進む方向さえもわからなくなってしまった。そのとき、一匹の白猿がどこからともなく現れて舟の舳に立ち、この島へと案内したという伝説により「猿島」という名が付いたとされている。

でも勿論この島に猿はおりません。

無事到着!(しっかし揺れた、、。乗り物酔いする方にはお薦めできません。)

おお〜、人はうじゃうじゃいるが、ロケーション良いじゃないの!!



東京湾ってこんなに綺麗だったんだ?感動。

とりあえず、いくさ(じゃねーよ)の前に昼食をとる事にした。


横須賀唯一の水源地「走水」の水をブレンドしたずっしりとしているのに後味は爽やかという猿島名物「猿島ビール」で乾杯!ハイ、昼ビール!わはは。
味は青島ビールに似てたかな?。

しばしほろ酔いで景色を満喫。快適だ。


改めて見ると、やっぱりそんなに離れてないな〜ここ笑。

売店が一つだけあるんですが、食糧はカップラーメンとか、パンとかしかないのでやはり買っといて正解だった。ビールとか飲み物は充実してるけどね。
そもそも皆バーベキューやりに来てるので、そこら辺でもうもうと煙が上がってました。
で、売店の店員に「ここの何処が無人島なの?。」と思い切って聞いてみると、「夕方の最終便で皆引き払って夜は無人なんです。」との事。つまり住人はいないっつー訳ね。
で、「最終便に乗れなかった人はどうなるの?」と聞いた所、「たまに酔っ払ってそういう人がいるんですが、掟ですから帰します。」とよく解らない回答が帰ってくる。確かにここは発電機で電気を供給している島なんで、最終便が出る頃には電源は全て落ち、まさに漆黒の闇に包まれる。いくら東京湾といえど、この島で一人取り残されたらかなり恐ろしいかも?


巨大な発電機。

さて、島内を探索だ!

おお!いきなりいい感じだ!笑。旧日本軍の軍事要塞跡地らしい。



明治初期に要塞として建造され、現在でも居住施設や指令部などがほぼ完全な状態で残っているという。
フランス積みレンガ建造物は全国で4件しかなく、猿島要塞は最大規模との事。

自然との融合がみごとです。


あ〜あ、残念な事に壁に日本人特有の恥ずかしい落書きが掘られていました。
折角の美しい風景が穢され、悲しくなります。


おっトンネルだ!「愛のトンネル」というネーミングがついているそうです。


記念撮影。


突入!結構暗い。



坂道になっており上り下りで平衡感覚が鈍くなる。う〜む味があるぜ。


トンネルの外に出るとまた小さいトンネル。それにしてもこのレンガ造りは素晴らしい。



幕末、明治初期、昭和とほぼ3回にわたって築かれた砲台跡。現在ではその砲座跡がいくつか残るだけ。


う〜む、、ここからぶっ放してたのか!確かに見晴らしは良い。

断崖絶壁にロールして這われた鉄階段を降りると、、。

日蓮洞窟!
残念ながら中には進入禁止。なんとなく怖い雰囲気をかもし出してました。
洞窟からは弥生式土器や石包丁、人骨なども見つかっているため、
弥生時代から古墳時代にかけて住居やお墓として利用されていたと考えられている。
日蓮上人の名前にちなんで日蓮洞窟と言い、江ノ島まで続いているとの伝説もある。

っておい!江ノ島まで続いてたら最高だって!入ってみるって!!笑。



波が荒い!

謎の洞窟を発見した我々は、危険をかえりみず潜入する!が、、さして何も無し。ははは


少し進むと今度はオイモノ鼻と呼ばれる磯釣りのポイントへ!


そういえばここにはこんな伝説も伝わっていた。

角無しサザエ
日蓮上人は、白猿に案内されて猿島から舟に乗り、米ケ浜の海岸に上陸しようとしたが、着岸できないため、船頭が上人を背負って上陸した。砂の上に上がるとサザエを踏んだ船頭の足が鮮血にまみれていた。上人が妙経を唱えたところ船頭の出血が止まり、近海のサザエの角が無くなったと言われる。

さあ探索だ!!水凄生物ハンターモイチとコピケ・コンビが奮闘するも、


発見したのは蟹であった。笑

岩場のかなりデンジャラスなポイントでお食事をとる老夫婦を発見。素敵な光景である。
ここから少しアップのきつい道を歩くと、、。


猿島中央あたりに位置する展望台に到着。なんとこの展望台!仮面ライダー」初代ショッカーの基地として実際に撮影で使われていたロケ地との事!勿論そんな事はこの建物前にはまったく書いておらず、後から知る。


中ものぞきましたが、真っ黒クロスケ。


なんやかんやでやっぱりこの島は狭い。気がつけば、もうほぼ1週してしまってた。
と、ここで草むらに怪しい空間がある事を発見!

もしや、、猿島春日神社の跡地??

ここ猿島には実は大蛇の伝説もある。
現三春町の春日神社は、明治17年までは猿島にあったとされ。村民たちは7月下旬に大祭を行っていたが、その前後には毎夜のように上総の鹿野山から猿島へ、大蛇が泳いできたと言う。この大蛇は春日神社の守護神で、島へ来た時は北側の洞窟に住んでいた。なおこの洞窟は江ノ島の岩屋まで続いていると言われているという。

ん?つー事はさっきの洞窟の事かな?笑。



結局ここはなんだか解りませんでした。



最後の休憩所からみえる海。不思議な事に、ここは風も穏やかであった。

う〜む東京湾にある唯一の無人島。たしかに無人島ぽくは無かったが、、大満足!トリプルAです。

これが島の掟か。

さて、帰ろう!

帰りの海は更に荒れており、こちらに向かう船の揺れ方は半端ではなかった。


今回、東京湾に浮かぶ無人島「猿島」を体験した訳ですが、まあ無人島という枠に果たしてあてはまるか微妙なラインでした笑。でも、逆に僕たちのようなチープな冒険を楽しむ者にとってここは絶好な場所であった。


「また来るよ猿島。」僕はそう呟き船に乗り込んだ。


そして行きを超える揺れっぷりにげんなりし、横須賀についた頃にはこう呟いた。

「また、、、いつか来るよ猿島。」涙。


しかし、今こうしてブログを書いていると、改めてまた行きたくなる。

あそこは、そんな手短な楽園なのかも知れない。



ちなみにお土産はこれ(焼酎)!笑。