人は好奇心ゆえに街を徘徊する。

marble10312013-08-17


路地裏なんか人の営みを生々しく知る絶好のポイントだし
思わぬ発見をすることがあります。
下町の散歩をこよなく愛する私は、一般的に有名なところ
よりもあまり知られてはいないモノや場所。あるいは発見する事などを中心にいつも歩いています。

散歩人として敬愛する永井荷風の著書日和下駄の中に登場する項目に「淫祠」という章があります。

冒頭を抜粋〜
裏町を行こう、横道を歩もう。かくの如く私が好んで日和下駄をカラカラ鳴して行く裏通にはきまって淫祠がある。淫祠は昔から今に至るまで政府の庇護を受けたことはない。目こぼしでそのままに打捨てて置かれれば結構、ややともすれば取払われべきものである。それにもかかわらず淫祠は今なお東京市中数え尽されぬほど沢山ある。私は淫祠を好む。


まさしくこの章は自分にとってバイブルです。

そして今回はそのネタです。

秋葉原の電気街の路地裏に神社があるという。

さっそくいってみました。

幅がわずか数十センチでしょうか?噂によるとここらしいが、、、。


都会に発生した異空間。そういうポイントは数多くありますが、ここもそれに値する独特の雰囲気がある。

しばらく進むと右手に、、、ありました!!!



花房稲荷神社

調べたら江戸時代からここに近隣の住民に祀られてきた神社だそうです。
伏見稲荷の系統かな?

お狐様も小さいながらありました。
残念ながらかなり狭いけど鳥居の前に門が鍵をかけてあり
中には入れませんでした。特別な氏子しか参拝できないのかも?
淫祠としてはそれほどの特殊性はありませんが、場所的には十分インパクトがありました。

それにしても神社というものは一体どれだけあるというのでしょうか?
こういう小さな祠も入れればとんでもない数があり、みなそれぞれ昔から敬ってきたのでしょう。

昔から神聖に扱われる物は大事にしなくてはなりません。
果たしてこの社は何を御神体としているのか?
勝手な想像を膨らましながらその場を去りました。ムフフ。


路地裏の散歩は実に面白い!
ただ誤って私有地に入ってしまうと不法侵入で怒られる可能性があるのでそれは注意が必要です。わはは