マーブル妖怪人形劇2話目、、やっとこ完成!涙

marble10312010-09-19



どうせなら更新連日でしてやろうと、、。
で、それならあのシリーズ再開してやろうと!笑


まだ暑いうちにお届けします。
机上の百鬼夜行シリーズ第二弾!!
かねてから次回作つくると言い放ち大分過ぎ去り、すっかりやる気も無くなりつつあったんですが、、最近原点回帰いたしましたわははは。

それでは渾身の2作目をお送り致したいと思います。


前回までのあらすじはここ↓机上の百鬼夜行第一夜
http://d.hatena.ne.jp/marble1031/20081223

では、はじまりはじまり〜〜〜!

「机上の百鬼夜行〜第2夜〜ぬらりひょんの野望あるいは朱の盆の憂鬱」

丑三つ時。
江戸時代の妖怪達がなぜこの平安時代に襲来したかは相変わらず謎であるが、、、。
妖怪の総大将ぬらりひょんとその一門は、都より少しはなれた山中にて総攻撃の作戦を練っていた。

ぬらりひょん「よいか?皆の衆。都の百鬼どもは人間に無様に負けて逃げたが、我々はそうはいかん!次の闇の晩。総攻撃をしかける!!」

ぬらりひょん「あの陰陽師とその式神は少しやっかいだが、まあハイブリッドな我々には通じまい。堂々と正門から乗り込もうとおもうが、なにか意見がある者は申せ」


犬神「フガフガッ、あ〜骨うめ〜。総大将よ〜俺は微妙にこの時代から起源っぽいからあの陰陽師の呪文が効いちまう気がするぜぇ、のれね〜なぁ」。

青坊主「拙僧もこの時代の延暦寺出身だからのう。ちと不安である」

妖怪のルーツは実に様々である。


小豆洗い「しゃ!しゃ!ワシなんか小豆しか洗えんし〜精々川に落っことすことしかできんのに戦えるかのう?」
餓鬼「そうじゃなぁ、おんし一日中それしかしておらんしのう、、、わしも腹へって歩けんが、、」

豆腐小僧「おいらなんか豆腐なめるしかできないよ〜」
雨降り小僧「おいらなんか雨降ってなきゃ出てもこれないや。あ、魚くれたら雨降らせにでてくるけど、そんな人間いると思う?」
塗りかべ「俺、、、、、壁やし、、」
ぬっぺっぽうにいたってはぶにょぶにょしているだけであった。

妖怪の存在意義はそれぞれである。

二口女ぬらりひょん様、私はもう食べてるだけですけども、頑張りますわ〜」

健気である。



木魚達磨「わしはポクポク皆を応援するぞい」
土蜘蛛「わしはこの時代から知られとるから、あの式神が怖いの〜」
鉄鼠「馬鹿者!わしなんかまもなくリアルタイムじゃ!!この姿になる前のわしがどっかにいるんじゃないか?やるせないのう汗」

妖怪のルーツはまさに様々である。


ひょうすべ「わしゃ菅原道真様には大恩があるからのう〜!この前のあの方の敵はとっちゃるけん!」


なにやら複雑なルーツがあるようで。

文福茶釜「おいらは基本的にほのぼの妖怪なんで心が痛むなぁ〜」
一反もめん「お、おいどんだって、、あの国民的TVアニメのイメージがあるばい!汗」

、、、、。

網きり「この時代に蚊帳なんてあるのか?総大将〜!漁師町でもねーから魚網もねーだろうし」
鳴釜「わ、、わたし陰陽道とは密接な関係が、、、、汗。」

もうぐだぐだである。



泥田坊「わしは田を返してくれればそれでいい〜都に田はあるのか?」
人魚「私はそもそも海のモノノケよ!こんな山奥に呼んじゃって、後の海坊主も干からびそうじゃないのよ?!ぬらりひょん!いい加減にしなさいよ。都攻めたいならあんた一人でやればいいでしょ?!」

ついつい人魚が不満を爆発させてしまった。


「うぬぬぬぬ〜〜〜〜〜〜〜!!!」

ぬらりひょんは駕籠をひょんと飛び越えると恐るべきスピードで人魚を蹴り上げた!!

人魚「ぎゃぁあ〜〜〜〜!!」



断末魔をあげ人魚は一瞬にして木乃伊と化してしまった。


恐るべし!ぬらりひょんキック!!

※その後ここにうち棄てられたこの木乃伊は拾われ、さる寺に安置され現在に至る事になる。



ぬらりひょん「愚か者め!!調子にのるな!貴様等もなんだ?その弱腰は?!存在をかけてこの時代に来たのではなかったか?」

ぬらりひょんの怒号が轟く!

妖怪とはきままなもの。そもそも徒党を組むことが間違いなのだが、それでもこのぬらりひょんは総大将という存在意義がある。その肩書きがあるかぎり如何なる妖怪も頭が上がらないのだ。

周囲の妖怪どもは心底恐怖した。



般若「ぬ、ぬらりひょん様!この時代には鵺という大妖がいるはずです、、、」
みかねた般若はぬらりひょんにナイスアドバイスを授けた。どうやらこの妖怪はぬらりひょんの参謀的妖怪らしい。


「鵺を見つけ出し仲間に引き入れましょう。そのものなら直接的に人間に攻撃を与えられるでしょう、、、


、、、あと輪入道という大妖もいるはずです。これは見るだけで人の魂を吸いとるとの噂、ぜひ引き入れましょう。」

ぬらりひょん「ふふん、なるほど。それは良い、よしそうしよう!」

すっかり機嫌を取り戻したぬらりひょんへ更なる進言をするべく朱の盆が歩み寄った。

ぬらりひょんといえば朱の盆である。笑

朱の盆ぬらりひょん様〜!まだいますぜぇこの時代にゃあとんでもねぇ大妖怪が!」


金毛、白面、九尾の大妖怪。なんでもインドとか中国で散々悪さしてこの日本についに来たって時代じゃね〜ですか?オラ達の時代にゃあもう封じられちまって出てきやしね〜が、なんでも妖怪も人間もかまわずぶっ殺しちまうトンでもね〜怪物だとか、、


まだこの時代には現役なはずですぜ。」



ぬらりひょん「ほう、、なるほどあの九尾の狐、玉藻前か?そうかそうか、、お会いできれば光栄だ。ふふふ、、より完璧に都を支配できよう。いいぞ朱の盆!お前に大役を任せてやる!次の闇の晩までに鵺、輪入道、九尾の狐を連れて来い!!」



朱の盆「!え?え?ええええ〜〜〜〜〜〜??!!!」


朱の盆は大役をおおせつかった。


ぬらりひょん「よいか?皆の衆!次の闇の夜、三大妖怪を引き入れ都に総攻撃をしかける!!現世で出来なかった悲願をこの時代で果たし、未来永劫妖怪の王国を築き上げるのだ!」

おお〜!!


喊声があがり今までぐだぐだだった妖怪の士気も高上した。

そういうことだったか?ぬらりひょん

かくして、ぬらりひょん軍団による都総攻撃までのわずかな数日間、一足先に朱の盆の三大妖怪説得大冒険が切っておとされるのであった。
  


って、、おわった!汗。続きは割りと早くに作成いたしまする。