marble10312006-11-26

寒くて鼻がむずかゆい!!

最近めっきり寒くなってきましたが、皆様いかがお過ごしですか?


僕は今日恩師が入院する大学病院へお見舞いに行ってまいりました。

民族コートにマフラーの最近お気に入りのいでたちで病院内を闊歩した為に
周囲の患者さんに変な目でみられましたが関係ありません!!ははは


さて今回お見舞いの品に選んだのは「大人の塗り絵」しかも万葉集バージョン。
歌集にあわせた花の写真と塗り絵の線画があるお洒落なやつです。
きっと既にお見舞いに行ってる教え子達は花を持って行ってるだろうし、
同じじゃあひねりが無いだろうと思ったのと国語の教師だったので喜ぶかな?と、、、

で、部屋に勢い良く入った所、先生はぐったりと寝ていた。

抗がん剤は倦怠感をもたらすとの事で、、、でも先生は笑顔で起き上がり迎えてくれた。

昔と変らずチャーミングな人だ。

無理をさせたくなかったので、そそくさと挨拶をして帰ろうと思ったのだが、ついつい
話が盛り上がり1時間半くらい居てしまった。汗

先生は終始笑顔で笑い色々語ってくれた。僕も沢山自分の事を話した。あまり病気のことは触れたくなくて、、
おもわず不思議談義とかもしてしまった笑。


先生は69歳の女性、最近和服をかっこよく着こなす事が好きだったらしくその写真を沢山見せてくれた。和装にベルトを巻き黒のブーツを履いていた。エキセントリックでかっこいいわ。
そんな訳で、今日の自分の格好が先生にとっては羽織を纏ってるバカ殿の様に見えたらしく褒めてくれた(?)笑。

終盤先生は言った「マーブル、、私はもうすぐ死ぬのよ。その覚悟はもうできて、割りとサッパリしてるけど、まだまだいっぱいやりたい事があったので、それは心残りだわ。」と、

言葉が詰まった。健常である自分がいかに励ましをかけてもそれは哀れみになるのか?覚悟を決めている人に僕を何を言えばいいのか?

でも、少し黙ってからいつもの様に話している事を言った。

「先生、僕には偉そうな事は言えません。それこそ釈迦に説法ですが、笑。でも思っている事を言います。人は皆、常に死と直面しているんじゃないでしょうか?僕も明日生きているとは限らないです。かといっていきなり欲望のままに今を行動する訳にはいきません。現状に置かれている立場で精一杯やれる事を悔いの無いようにしているんです。先生は今治療をされている。それは生を1秒でも伸ばしたいからではないのでしょうか?だったらいま悔いを残さずやれることは治療に専念することだと思います。」ドド〜〜ン!!

、、、、、、今回は途中から言っていて自分で良く解らなくなったのだが、、先生はなんとなく理解してくれたようです。笑

笑顔でがんばると言ってくれた。

そして、抗がん剤からくる副作用で笑顔が無くなり暗くなる事にも負けたくないと言った。また、健康状態を気にしなきゃいけないのをあえて診ない様に誤魔化し、気が付いた時には手遅れになっていたのだと悔しそうに語り、健康には気を配りなさい!と真剣に言われた。


最後に先生は「貴方がくれたこの塗り絵も仕上げなくちゃね。全部塗り終えたら見せなきゃならないし。笑」といった。

僕は「あと、次に来る時までに不思議案件をかんがえといてください!先生は特別に無料で解決してあげます。ははは」とキメ台詞をはき(笑)先生と握手をした。

温かくて柔らかかった。

部屋を出た後不覚にも少し泣いた。


なんだかベタな二流小説を書いているようだが、すべてノンフィクションです。笑


ま、要約すると先生は精一杯生きると言ってくれてるし、僕は僕でそれを応援するまでだ!



そして、先生に教えを頂いた様にもっと健康に気を使うぞ!!!

けして変な意味ではなく、先生は身をもってそれを我々に教えてくれた訳です。
体さえしっかり動けば何とかなるのだ!
僕は人生を永く楽しみたい。
どうか皆さんも体には気をつけて下さいね。